「外国人労働者に何が?支援の第一人者に密着」

プロフェッショナル 仕事の流儀

 

 

プロフェッショナル 仕事の流儀

2019年9月17日(火)午後10時30分

外国人労働者支援NPO代表、鳥井一平さんの活動を追って、

今日本で働く労働者を取り巻く環境の酷さが浮かび上がる。

 

その問題に取り組む鳥井さんの活動も通り一遍では、出来ない。

明らかな違法行為ではあっても、公的機関に委ねるのではなく、

自ら、違法行為者に寄り添いながら解決を目指す。

相手を追い詰めないという配慮が求められるのを、身をもって知ったから。

 

又、日本で暮らす外国人に対する政策はまだまだ未熟だと思わされるケースもある。

もう後戻りできない移民の受け入れ状況がある。

それを今後どういう風に持っていくか?

考えさせられることが数多くある。

クローズアップ現代+「【対談】是枝裕和×ケン・ローチ新作秘話家族と社会を語る」

30分のレギュラー番組に、

落とし込むには余りにも重い内容だと思う。

社会的弱者とその状況を見据え、

彼らに代わって社会に対し告白する信念を持つ二人。

メッセージとして伝えようとすると平板になるが、

ドラマとして伝えることにより、

奥行きが出来、感情の綾が含まれ、想定外の読みさえ生めるかもしれない。

途中からしか見てないので、最初から再度見てみたい。

又、ケン・ローチさんの作品もあらためて見直してみたい。

“世界最強”神髄に迫る

NHKスペシャル ラグビーワールドカップ2019(1)

2019年9月22日(日)午後9時放送

 

スタジアムの内側周辺に配置されたカメラで、

フィールド内のプレイが、360度どのタイミングでも、

モニターできるシステムを使って、

ゲームを解析できるツールに、目を見張る。

 

ニュージーランドが、オーストラリアからターンオーバーした直後、

オーストラリアチームの最後列の選手が肩を落とした頃、

ニュージーランドの最後列のバレットが相手陣地を確認し、

仲間と目線で意思の疎通を図り、攻撃に備える。

この差!

唖然とせざるを得ない。

 

又、ニュージーランドでの練習メニューで、

四方を囲んだラインの攻撃に即座に対応するものがあって、

それにも、驚いた。

 

ラグビーというゲームの奥深さに圧倒される。

ジャズメン、ジャズを聴く

小川隆夫

シンコーミュージック 2016

 

かつて『スイングジャーナル』誌で1984年から2003年にかけて連載されていたシリーズ企画「アイ・ラヴ・ジャズ・テスト」の書籍化。

音楽をブラインドで聴いてもらいコメントを引き出すのだが、

その話がすごく面白い。

自分でジャズを聴いてそれについて語ろうとすると、

言葉がうまく出てこないが、

ここでは、よどみなく次々と言葉出てきて、

それも止めどなく出てくる。

又、実演者、共演者ならではのコメントもあって、

最良のガイドにもなって、

ジャズを聴く時のガイドブックとしては、かなり高度。

あらためて、いろんな曲を聴き直したくなる。

 

この直ぐ後、河出文庫から出てた吉田秀和さんの「グレン グールド」を、

チラッと、拾い読みして、

ここでも音楽を語る言葉の豊饒さを感じた。

 

 

指揮者は何を考えているか

ジョン・マウチェリ著

白水社 2019

 

指揮者の書いた本はこれまで何冊か読んだことがあるが、

指揮者としての当人の考え・思いを書くばかりで、

指揮する人間のことを書いた本は、寡聞にして知らず、

これは、その穴を埋めて、いろいろ教えてくれる本。

音楽の歴史の中でどう指揮者が必要とされてきたか、

という事などから、いろいろ知れて面白い。

 

 

『孤独の意味も、女であることの味わいも』

本よみうり堂
特集
読書委員が選ぶ「夏休みの1冊」

で知る。

 

紹介文からの引用。

著者は「あなた自身を、出来事や外部に定義させてはいけない」と静かに言い切る。過去は変えられずとも、その意味は「いま」の自分が与えてよいのだし、そこに人間の自由はあるのだ。

 

三浦瑠麗著

新潮社、1300円

 

 

 

図書館の棚から

児童文学の本を調べるのに、

県立図書館の児童図書研究室の棚を見ていたら、

森銑三さんの名前が目に飛び込んで驚く。

森銑三と児童文学」を繙くと、

「おらんだ正月」が子ども向けに書かれた由、

今更ながら、知る。